そもそも、若ハゲとは若いうちに発症する男性型脱毛症いわゆるAGAを指します。 若年性脱毛症という言い方もあるようですね。
何歳からという明確な定義はありませんが、10代～20代前半までに起こるものを指すようです。AGAは男性ホルモンが原因で起こりますが、一般的に40代以降に発症することがほとんどです。しかし、遺伝や外的要因により年齢など関係なくても発症することはあります。若ハゲの特徴は一般的なAGAと同様、反り込み部分から後退していくM型、頭頂部から薄くなっていくO型、おでこ全体から後退していくU型があります。

では、若ハゲの原因にはどういうものがあるのか、見ていきましょう。

男性ホルモン

まず、若ハゲの最大の原因は男性ホルモンだと言われています。男性ホルモンの1つであるジヒドロテストステロンの影響で起こることが分かっています。髪の毛には寿命があり、寿命を迎えると自然に抜け落ち、新しい髪の毛が生えてきます。これをヘアサイクルと呼びますが、髪の毛は通常3～6年程度で新しく生え変わるメカニズム。でも、ジヒドロテストステロンの影響でヘアサイクルが乱れてしまい、髪の毛が成長途中で抜け落ちてしまうことがあります。人の体の中にはジヒドロテストステロンを生成する酵素5αリダクターゼがありますが、この量は遺伝などによりそれぞれ違っています。遺伝などさまざまな要因により、どの時期に薄毛になるか差がでます。若ハゲの方のほとんどは5αリダクターゼにより、早い時期に薄毛になることが分かっています。

遺伝によるもの

よく、「ハゲるのは遺伝によるもの」と言われますが、関係しているのは事実のようです。先に書いた5αリダクターゼの活性度は両親から受け継がれると言われています。 また、アンドロゲンレセプターの感受性も薄毛に深く関わっており、これについては母親側の遺伝情報が関係しているため、母親側の家系に薄毛の人がいる場合は要注意です。もし、両親のいずれかが薄毛だったり、母親側の親戚に薄毛の人が多い場合は早めに対策を取っておきましょう。

外的要因

外的要因によっても若ハゲになることがあります。
頭皮や髪の毛に負担がかかることで、薄毛の進行につながります。たとえば、ジェルやワックスなどを日常的につけていると、髪の毛に負担がかかってしまうのです。その日のうちにしっかりと落としていればいいですが、若い方などシャンプーせずにそのまま寝てしまうこともあるでしょう。すると、頭皮や髪の毛にダメージが加わり薄毛が進行してしまうのです。また、パーマやヘアカラーを頻繁にする方も若ハゲになりやすいです。パーマ液やヘアカラー剤によって、頭皮や髪の毛にダメージが加わるからですね。
薄毛が気になる方はなるべくヘアカラーやパーマは避けた方が無難でしょう。

たばこ

たばこを吸うと、血流が悪くなり頭皮に栄養分が行き届かなくなるため若ハゲになりやすいです。禁煙するのが難しい場合は本数を減らすなどするといいでしょう。

食生活の乱れ

薄毛と食生活に関係があるとは思えませんが、実は大きく関係しています。栄養バランスの偏った食生活を送っていると、髪の毛の成長に必要な栄養素が不足しがちに。髪の毛に必要な栄養素は主にたんぱく質とミネラル、ビタミン類で、ファストフードやコンビニ食、インスタント食品などに頼った食生活を送るのはNG。髪の毛に必要な栄養が不足してしまい、若ハゲの進行を加速させてしまうでしょう。

ストレス

ストレスがかかると、ホルモンのバランスや自律神経の乱れが起き血管の収縮につながります。血管が収縮すると、頭皮や髪の毛に栄養が行き届きにくくなります。ただ、ストレスの原因は人それぞれ。温度や湿度、疲労や痛み、精神的なものなどがありますが、ストレスをため込まず発散することが大切ですね。たとえば、精神的ストレスがかかった時など、好きな音楽を聞いたり、家族や友だちに話したりなど、ストレス解消に努めましょう。

では、若ハゲを防止するにはどうすればいいのでしょうか？？